映画「パーマネント野ばら」非公式ファンサイト

監督:吉田大八

吉田 大八(よしだ だいはち、1963年10月2日 - )は、日本の映画監督、CMディレクター。鹿児島県出身。

人物

早稲田大学第一文学部卒業。1987年にCM制作会社のティー・ワイ・オーに入社。以降、CMディレクターとして数々のテレビCMを手掛け、様々な広告賞を受賞している。テレビCM以外には、ミュージック・ビデオやテレビドラマ、ショートムービーなども演出しており、2007年には、初の長編劇場用映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を監督し、同年の第60回カンヌ国際映画祭の批評家週間部門に招待され話題となる。

作品

映画

  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(出演:佐藤江梨子、佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏)
  • クヒオ大佐(出演:堺雅人、松雪泰子、満島ひかり、中村優子)
  • パーマネント野ばら(出演:菅野美穂、江口洋介、小池栄子、池脇千鶴、宇崎竜童、夏木マリ) 2010年5月
  • 桐島、部活やめるってよ(出演:神木隆之介、橋本愛、大後寿々花)2012年8月11日公開

ショートムービー

  • 男の子はみんな飛行機が好き(出演:三浦友和)*『SO-RUN MOVIE ソーラン・ムービー』の中の1編
  • dolce 実況ホテル/2つの教室/カリスマ写真家
  • ミツワ(出演:板尾創路、樋口可南子、市川実日子、中村獅童)

テレビドラマ

  • STAFF ONLY TAKE-99(CX 出演:宇崎慧、松尾スズキ)

PV

  • スピッツ「流れ星」「愛のしるし」(撮影:松永正之)

映画祭実績

  • 男の子はみんな飛行機が好き
    • ショートショートフィルムフェスティバル2002 招待上映
    • 第6回水戸短編映像祭 招待上映
    • TJSFF トロント日本短編映画祭(カナダ/2004)
    • クレルモン=フェラン国際短編映画祭 (フランス/2005年)
    • プラネット映画祭05
    • ドレスデン・アニメーション&短編国際映画祭(ドイツ/2005年)
    • THE JAPANESE FILM SEASON(ロンドン/2005年)
  • 「dolce 実況ホテル/2つの教室/カリスマ写真家」
    • クレルモン=フェラン国際短編映画祭 参加(フランス/2003年)
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
    • カンヌ国際映画祭 "批評家週間"
    • カルロヴィヴァリ国際映画祭 Another View部門
    • 釜山国際映画祭 A Window On Asian Cinema部門
    • ワルシャワ国際映画祭 Free Spirit Competition部門 大賞受賞
    • "2Morrow" 国際映画祭(モスクワ)コンペティション部門
    • AFI(アメリカ映画協会)International Feature Competition部門
  • パーマネント野ばら
    • プチョン国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞(アジア最優秀映画賞)
話題の映画

代表作

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(ふぬけども、かなしみのあいをみせろ)は、本谷有希子による戯曲、及びそれを原作とした関連作である。2005年7月に小説版が刊行、そして2007年には映画化された。

女優志望の勘違い女を主人公に、彼女を題材にしたホラー漫画を描いて恨まれている妹や兄夫婦など、4人の人物が主に登場するブラック・コメディ。

2000年に初演。本谷が主宰する劇団、本谷有希子の第1回公演作であった。2004年に再演。この模様はDVD化されている。

再演の後、本谷自身によって小説化され、「群像」の2004年12月号に掲載された。これは第18回三島由紀夫賞の候補になった。

2007年に、佐藤江梨子主演で映画化された(監督・脚本は 吉田大八)。

監督はCMディレクター出身の 吉田大八。彼の映画監督としてのデビュー作である。第60回カンヌ国際映画祭の批評家週間に出品された。2007年7月7日公開。

ロケーションは石川県の能登で行われた。そのため、石川県では1週間早い6月30日より劇場公開された。石川県は原作者の本谷有希子の出身地でもある。

劇中で清深が描く漫画はホラー漫画家の呪みちるの手によるもの。

2008年2月22日にアミューズソフトエンタテインメントからDVDが発売された。

あらすじ

北陸のとある山間部に暮らす和合清深は、漫画を描くことを趣味とする暗い女性。ある日、両親が交通事故死した事を受けて、清深の姉・澄伽が帰省す る。澄伽は4年前、女優を目指して上京したが人気が出なかった為に帰省したが、我侭で自意識過剰な性格は相変わらず。そんな姉妹が大騒動を巻き起こす。

クヒオ大佐

クヒオ大佐』(くひおたいさ)は、2009年10月に公開された日本映画である。第50回日本映画監督協会新人賞最終候補作品。

1970年代から90年代にかけて、「アメリカ空軍パイロットでカメハメハ大王やエリザベス女王の親類」と名乗り結婚話を交際女性に持ちかけ、約1億円を騙し取った実在の結婚詐欺師で自称を「ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐」と名乗った日本人を描く。原作は吉田和正の「結婚詐欺師 クヒオ大佐」(新風舎文庫、また映画公開に合わせ幻冬舎アウトロー文庫から大幅改訂された「クヒオ大佐」が発売)。

原作によれば、主人公のモデルとなった「クヒオ大佐」を名乗る男は戦時中に北海道に生まれ、中学卒業後に職業訓練学校へ入学。
職業訓練校を卒業後東京へ上京した日本人である。

容姿がコーカソイドに似ていたこともあって(鼻が高いのは手術によるものとも言われる。)、いつからか髪を金髪に染めて軍服のレプリカを身にまといカタコトの日本語を使う「ニセ軍人」を名乗るようになった(映画では主演俳優が「つけ鼻」を使用しているが、髪は染めていない)。

その「ニセ」プロフィールは次の通り。

  1. 名前:ジョナサン・エリザベス・クヒオ(日本名は彼の本名)
  2. 職業:アメリカ空軍特殊部隊パイロット
  3. 国籍:アメリカ合衆国(日本国籍も所持)
  4. 出身地・ハワイ
  5. 両親
    • 父:カメハメハ大王の末裔
    • 母:エリザベス女王の双子の妹(映画では女王の妹の夫のいとこ)
  6. 履歴
    • 6歳でワシントン大学を卒業
    • 10歳でミネアポリスの士官学校(実際の米海軍兵学校の所在地はアナポリス)の入学資格を得るが、体格が伴っていなかったために15歳まで入学を辞退。
    • その5年間でエール大学で弁護士資格を得て、東京大学法学部大学院で法学博士号を得る。
    • 伯母の要望もあってケンブリッジ大学にも留学していた時期がある。
    • 士官学校卒業後はアメリカ海軍に任官。のちに空軍に転籍し、ベトナム戦争や湾岸戦争などで常に最前線に赴く特殊部隊パイロットとして従軍。

そしてターゲットとなる女性にはこう持ちかけたという。

  • 私と結婚すれば、軍から5000万円の結納金が支給される。
  • またイギリス王室からも5億円のお祝い金が出る。
  • ウェディングドレスはダイアナ妃のドレスも手がけたデザイナーに依頼して製作してもらう。
  • 結婚式は故郷のハワイで盛大に行い、仲人は田中真紀子、司会はKONISHIKIに依頼して快諾してもらっている。

その一方で、次の様な点も見られたという。

  • 「USAから発行されたという公文書」を見せるが、すべて日本語で書かれていた。
  • ジェット機に乗っている写真なども見せてくるが、ぼやけているのと写真が古すぎておかしい。
  • 突然ポケベルが鳴り出し、無線機のようなもので片言の英語でやり取りを始める。
  • 年齢は37歳と言い張るが、見かけはそれよりかなり年上であった。
  • ハーフにしても、平均的日本人よりも背が低めであった。

こうしてクヒオは女性を巧みに口説き、結婚費用を騙し取った後に「また最前線に赴かなくてはいけなくなった。仮に私が戦死してもキミには軍から莫大な額の功労金が支給される」と言い残して姿を消す。ここでようやく詐欺だったと気づくことに。

しかし「クヒオ大佐」は結局逮捕され、その手口などはワイドショーなどで報じられた。刑期を終え出所した後もやはり同様の手口で女性から結婚費用を騙し取るなどし、その被害総額は約1億円と言われている。

漫画家の青木雄二も実際には日本人であることも含め、生前の複数の著書の中で言及している。

なおコメディアンの大神クヒオ(後に東京名物大神本舗五百年に改名)の芸名は彼をモデルに師匠のビートたけしが命名している。

また三池崇史監督の映画作品「カタクリ家の幸福」では忌野清志郎が演じる、彼をモデルとしたニセ軍人「リチャード佐川」が登場している。

西原理恵子の本